日本非抜歯矯正研究会はDr. グリーンフィールドのCADフィロソフィーを学んだ日本の矯正歯科医が,お互いの情報交換や研究,CADテクニックの普及などを目的として設立された研究会です.2000年3月現在,会員数は約100名となっています.以下の文章は機関誌『Next Ortho』創刊号(1998年11月)の巻頭言として研究会の世話役3人の想いが書かれたものですが,この会の立場をよく表しているものと思われます.

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次世代の矯正に向けて

賀久浩生

私がグリーンフィールド先生と出会い,第一回のタイポドントコースを通訳という立場でお手伝いさせて頂くようになり,早くも5年が過ぎようとしています.以来,このコースを通して様々な人達と出会い,関わりを持てるようになった事は,私にとってこのテクニックを学ぶ事以上に価値があり,自分の人生においてとても有意義である事だと思っております. 日本非抜歯矯正研究会も,有本先生の御努力は勿論ですが,この治療法が多くの方々に御興味をもって頂き,この様なニュースレターを創刊出来るようになった事は私自身としてもとても嬉しく思います. 新しいものへの挑戦は,誰にも心地よいものではありません.しかし,世の中が変化する中で,改善のない事を常に繰り返し行っているという事は,後退を意味すると私は信じています. この研究会を通し,より多くの先生方と様々なチャレンジをしつつ,常に世界的な視野を持ちながら,自分たちの信じる正義に向かい,いつかその達成感をより多くの方々と分かち合って行きたいと考えております.

篠原範行

今年の10月(注:1998年)に仙台で開催されました「日本矯正歯科学会大会」のテーマは奇しくも“矯正歯科の新しいパラダイム”でありました.主にスペースマネジメントの観点から中間歯抜歯を余儀無くされた従来の手法から,調和のとれた歯列の発達をめざすCADテクニックによる非抜歯治療という“矯正歯科の新しいパラダイム”の頂きのふもとに私達は立っております. 頂上への道は整備されているわけではありません.また登ってみたところで新たな頂きを見つけるかもしれません.「苦労してそんなところを登ったって,時間と労力の無駄だ」と言う人もいるかもしれません.でもそんな人もきっとこっそりと羨望のまなざしでその頂きを眺めていることでしょう. 私は登らずにはいられません.この研究会のメンバーの先生方もきっと同じ思いだと思います. このたびこの研究会が日本非抜歯研究会として正式に発足いたしました.この会がベースキャンプとしての役割を果たし,多くの先生方が頂上アタックされることを願っております.

有本博英

グリーンフィールドの非抜歯のフィロソフィーが次世代のものであることを,ツイード50年の成果に関する本号の拙稿を書く過程で強く再認識いたしましたが,“抜歯の常識,非抜歯の非常識”は矯正専門医の間の『常識』となっています.一方で,このフィロソフィーに賛同し,積極的に治療しているドクターは,いわゆる専門医でなく,一般歯科も矯正もやるというドクターや,私のようにまだ矯正の勉強をはじめたばかりの若いドクターが多いのが特徴です.この様な『常識』に,『非専門医』や『若造』が挑戦したらどうなるか.グリーンフィールド先生曰く,「多くの敵を作ることになる.」. しかし同時に彼は,「少数の友人,真の友人ができるだろう.」とも言っています. 本会は,その様な少数の真の友人の集まりをめざします.本当に必要な抜歯とは何か,ディスクレパンシーとは何か,日本人における限界は,等の課題に対する答えはこのフィロソフィーからしかでてこないでしょう.次世代の矯正を研究し,一般に広め,そして,真の友人をさらに増やそうという会とすべく,みなさんのご協力をお願いいたします.

 

 

日本非抜歯矯正研究会事務局

〒664-0851 兵庫県伊丹市中央1-16-19 光栄堂ビル2F
しのはら矯正歯科内
Tel 072-785-8257 Fax 072-785-2968
 
 

 

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